北部の山荘でペーパーを

あさ、チアングマイ市街のターペー門からターペー通りを東へ400メートルほど行ったところにあるホテル「ターペープレイス」の客室で目を覚まし、ベッドから起きて遮光カーテンを開けてみると、朝日を浴びて黄金色に輝いているワットマハーワン寺の仏塔が視界に飛び込んできた。まさに絵に描いたかのような旅行先の風景だった。ホテルの1階にある食堂で安っぽい米国式の朝食を平らげてから、すぐに部屋へ戻ってペーパー作業に取りかかった。

正午、ホテルをチェックアウトして、トゥクトゥクに乗ってチアングマイの市街地から東南東に44キロ離れたところにあるメーオン郡のサハゴーン村へ向かった。今学期は、月々の予算が25,000バーツ増額されており、金銭的な余裕がかなりあるため、お気に入りのサンガンペーング温泉(個室温泉付700バーツ)ではなく、多少割高なルングアルン温泉リゾート(個室温泉付1,200バーツ)に滞在することにした。

20051018-2@2xルングアルン温泉は、ペーパー作業にもってこいの環境だった。周囲には何もなく、とても静かで、客室も広くて、室内の照明も明るい。このキレイなスズムシの音色を日記として残せないのが残念なぐらいだ。――でも、泉温が38度ぐらいしかないため、日本人には少し物足りなく感じられるかもしれない(すぐ近くにあるサンガンペーング温泉ならアツアツの温泉が楽しめる)。午前零時までひたすらペーパーを書き続けた。
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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。