「メーバーン(清掃婦)の清掃中に技師と一緒に部屋へ入って修理を試みてみましたが、どうも上手くいきません。もう寿命なのかもしれませんし、この機会に新しいものに交換しようと思います。いつ設置に伺ったらよろしいでしょうか?」
夕方、スィーロム通りにある珈琲屋 Bug and Bee でペーパーを書いていたところ、電気式湯沸器を修理するために、スクンウィット13街路にある Sukhumvit Suite 17階の自室に来ていた部屋のオーナーから電話があった。
現在、僕はこの部屋を月々21,000バーツの家賃を支払って借りている。部屋のオーナーは中華街ヤオワラートにいるような、中国の国共内戦によって国民党が共産党に敗れたあとにタイへ移民してきた典型的な中国移民の1世だ。正確なタイ語を話してはいるが、中国語訛りがひどすぎるため、聞き取りにはいつも苦労している(それでもイントネーションが異なるタイ語の方言よりは、バンコク標準語を真似て話している中国語発音のタイ語のほうがまだ聞き取りやすい)。
「部屋のオーナーのタイ語は中国語訛り、あなたのタイ語は日本語訛り。程度はふたりとも似たようなもんだけど、何十年もタイで暮らしている中国人と同じぐらい話せているんだから、それで満足しておいたら?」
友人はそう言って慰めてくれたが、どうも釈然としない。これまでの4年間、毎日のようにタイ語を話し続けてきた甲斐もあって、いまでは相手を問わず100%通じるタイ語を話せるまでに上達しているが、それでもネイティブの発音に近づけるための努力は今後も怠らないようにしたい。
「故障の原因は漏水と漏電です。いつ感電死していてもおかしくないような状態でした。何事もなくて良かったですね」
20代前半の若い修理技師は、このように話していた。さしあたって、今週金曜日までの4日間、冷水のシャワーだけで我慢しなければならないことが確定した。それにしても、ここのところいろいろなものが立て続けに壊れていて困っている。
きょうは、スィーロム通り沿いにある珈琲屋 Bug and Bee へ行って友人たちとペーパーを書いた。