「マンガに代表される日本発のサブカルチャーが世界的に拡散していくなかで、タイの文化はその悪い影響をモロに被ることになった。タイにおける社会問題の元凶は、すべて日本の腐りきった文化にある」。大型スーパー Big-C ウォングサワーング店にある仮設のビアガーデンで、国立大学の制服を着ている友人は本文化の低劣さを徹底的に糾弾した。
2005年
無題
つい数ヶ月前までは好奇の対象ですらあった日本人向けのカラオケスナックだが、会社社長の友人に何度も連れて行ってもらっているうちに、興味が完全に失せてしまった。店にもよるが、自分の隣に仕事として座っているホステスの8割以上は子持ちだし、なぜ自分がそんな相手と酒を酌み交わす必要があるのかも理解できない。
無題
夕方、スクンウィット22街路にあるトンカツ屋「べっく」へ行って友人と夕食をとり、午前5時までスィーロム通りにある珈琲屋 Bug and Bee でペーパーを書き続けた。
無題
午後の講義に出席してから、スィーロム通りにある珈琲屋 Bug and Bee へ行って午前1時までペーパーを書いた。
無題
昼過ぎからスィーロム通りにある珈琲屋 Bug and Bee でレポートを書き、高架電車のプローンポング駅前にある日本料理屋「本庄」へ行って友人と夕食をとった。特に何があったということもない、ごくありふれた一日。
ギック その3
これまで受動的な恋愛を志向していたタイの女性たちは、インターネットの普及にともない、自分好みの彼氏を積極的に物色しはじめるようになった。この友人によると、「ギック」という言葉は、「互いに探り合っている段階の相手」から「性的な関係をともなう浮気・不倫相手」までの広範にわたる男女関係を包括しているという。
タイという想像の共同体
トングチャイは、社会科学や文化研究の領域における国民国家論の古典といわれているベネディクト・アンダーソンの「想像の共同体 – ナショナリズムの起源と流行」をタイ研究に応用することで、タイ人に関する定説と実態のあいだにある乖離についてつぎのように説明している。
日本から戻る
午後11時過ぎに、バンコク・ドーンムアング国際空港に到着した。友人によると、今年のカウントダウンのイベントは、パブなどでは例年どおり午前5時まで行われたが、政府が運営している大規模なものについてはインド洋大津波によって被災した人々の心情を配慮して中止になったという。
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