2006年2月

ピーピー島

アンダーマン海のエメラルドグリーンとマリンブルーが織りなすグラデーションがとてもキレイだった。シュノーケリングをしてみると、ゴーグルに付いている手垢が気になるほど、海のなかの様子が鮮明に見えた。これだけ透明度が高ければ、海水のベタベタを忘れて思いっきり楽しめる。

タックスィン資本のホテル

午後4時半、プーゲット県のパートーング海岸にあるホテル「プーゲットクレースランド」から、窓の外に広がる青い海を眺めながら友人は言った。このセリフを、首相の友人たちが喜びそうな中国語ばかりで溢れかえっている宮殿のようなホテルで聞くと、亡国の行く末を案じながらも手の講じようがない一般市民の歯痒さを感じ取ることができる。

プーゲットの物価

パートーング海岸は2004年12月26日、スマトラ沖大地震とそれにともなうインド洋大津波によって壊滅的な被害を受けた。県内にあるホテルは、観光客を呼び戻すために、どこも赤字必至のバカ安な料金でプロモーション活動をおこなっていたが、その後、復興作業が急ピッチで進められ、いまでは以前の賑わいを完全に取り戻している。宿泊料金の相場も被災前より高くなっている。

マレーシア国境

ハートヤイは、マレーシア国境「パーダングベーサー」の北51キロの地点にあり、マレーシア人に人気の歓楽街として知られている。マレーシア国内に住んでいるマレー系(65%)は、法律によって生まれながらにしてイスラーム教徒であると定められており、酒を飲んだり豚肉を食べたりすると宗教警察に逮捕されることがあるため、週末になるとこうしてハメを外しにクルマで大挙して押し寄せてくるという。

南部国境へは行かない

午前零時半、タイ国道41号チュンポーン・パッタルング線の始点があるチュンポーンで、「このままマレーシアの首都があるクアラルンプールまで運転して行っちゃおうか?」と思いつきで提案したところ、友人が拒否反応を全開にして言った。現在、タイでは、南部国境3県へ行くことは、自殺行為と同義であると考えられている。