「国際電話を日本にかけても1分たったの0.9バーツしかかからないの!? タイ国内の携帯電話にかけるより安いじゃない。それなら、日本へ帰ってからも、これまで以上に長電話できるということよね? わたしも加入してみようと思うけど、クレジットカードとかは必要なの?」
午後7時50分、東南亜細亜大学の向かいにあるペットガセーム19/1街路の下町情緒あふれる屋台街で、友人とカーオガパオムーサップ(豚肉のバジル炒めご飯)を食べた。屋台のすぐ後ろにはコンビニ風の商店やビデオレンタル店があり、街路の入口では乗り合いトラックのソングテオが客を待っていた。街路の奥には、市場やアパート(冷房なし2,000バーツ程度)などが立ち並んでいた。
ルクセンブルクにあるスカイプ社が提供している Skype というサービスは、ファイル交換ソフトの技術を応用した IP 電話のことで、インターネットに繋がっているパソコン同士なら世界中どこでも無料で通話できる。有料オプションの Skype Out を利用すれば一般の固定電話や携帯電話へ発信できるようになり、さらに Skype In を利用すれば 050 から始まる日本国内の電話番号がもらえて電話の待ち受けもできるようになる。 Skype Out 1分あたりの通話料は、発信元にかかわらず、日本国内の固定電話が2.6円、日本国内の携帯電話が17.5円、タイの固定電話が12.9円(ただしバンコク都内のみ7円)、タイの携帯電話が13円となっている。
Skype の有料サービスを利用するためには、クレジットカードを使って通話料を前払いしておく必要があるが、友人は現金決済主義者のためクレジットカードを持ってない。タイでクレジットカードの発行を申請するためには、15,000バーツ以上の月収(大卒職務経験2年程度の月給)があって、年齢が20歳以上60歳以下の、同一の職場で4ヶ月以上勤務しているという条件を満たしている必要がある。利子は年率17.75%で、限度額は月給のおおむね5ヶ月分程度。月収の金額に関してはタイの国内法で規定されている。
今晩は、ウッタヤーン通りにあるドイツ風の屋外レストラン「バーンナームキアングディン」へ行って夕食を取るつもりだったが、ペットガセーム通りで帰宅ラッシュの交通渋滞に巻き込まれ、空腹に耐えられなくなったため、近くにあった屋台に寄って夕食をとった。ちなみに、この友人との通話は、有料のサービスではなく、無料のサービスを利用することになった。