パンティッププラザの修理店

「これはマイナーなブランドのノートパソコンによく見られる症状だ。日本や台湾から純正のマザーボードを取り寄せて交換するだけだから、すぐに完全な状態に戻るだろう」

当初の予定では、ペッブリー通りにあるパンティッププラザへ行ってノートパソコンの修理を依頼する前に、ペッブリータットマイ通り(ニューペッブリー通り)にあるソニー現地法人のサービスセンターで正規の修理費用を聞いてみるつもりだった。

ところが、きょうはタイ人の14%を占める中華系タイ人たちの新年「旧正月」だった。華人系の会社が休みになるという話は聞いていたが、まさが日系企業まで休みになるとは意外だった。昨晩、電話で話した中華系タイ人のネーンちゃんによると、ネーンちゃんが働いているフランス資本の商社も休みになり、みんな故郷へ帰って家族と旧正月を祝っているという。

そこで、パンティッププラザの4階にあるノートパソコンを専門に扱っている修理屋へ友人と出かけた。このフロアには、パソコン関連機器の修理を請け負っている仲介店が軒を連ねているが、複雑な修理は外注して、ほかの場所でやっているという。故障の原因については店によってまちまちで、好立地にあって繁盛していそうな店は見当違いな方法で故障原因を推定して法外な見積を出してきた。

結局、外注技術者を呼んできて修理の見通しについて丁寧に説明してくれた店にノートパソコンの修理を依頼した。修理完了は3日後の予定、想定される修理費用は7,500バーツ。

ノートパソコンを修理屋に預けてしまったため、きょうから珈琲屋へ行ってくつろぎながらペーパーを書くことができなくなった。しばらくのあいだはダイニングテーブルの上にある非常用のデスクトップパソコンに向かって、腱鞘炎になるほど硬いキーボードを叩いてペーパーを書かなければならない。

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。