「オレはパンティップ随一の修理工であると自負しているが、これを直すのはやめておきたい。故障の原因は、おそらくこの何重にも重なっている超小型のメインボードにあるんだろうが、修理の手間を考えると返却してしまった方が良いんだ」
当初、この修理工は絶対に直せると豪語していたが、結局最後になって投げ出してしまった。どうせ同じ工賃なら、簡単に直せる修理を数多くこなした方が得なんだろう。彼らの話が口から出任せである可能性については最初から考慮に入れておくべきだった。まあ、キーボードだけはタダで直してもらえたのだし、これで良しとしておこう。ノートパソコンは予定より4日遅れで故障したままの状態で手元に戻ってきた。
午後、ヂュラーロンゴーン大学の文学部へ行って講義に出席してから、帰りにバンコクの電脳街「パンティッププラザ」の4階にあるノートパソコン修理屋へ友人と出かけた。