「イヤ。ぜったいにイヤ。マハーライムアングレーなんて絶対に見たくない」
どこへ遊びに行こうかという話を友人達としていたときに、タイ映画の「マハーライムアングレー」を見に行きたいと提案したところ、あっさりと却下されてしまった。
タイで出版されているファッション雑誌にもみられるように、タイの若者たちのあいだでは、欧米の文化が持て囃され、タイ独自の文化は敬遠される傾向がある。友人たちもタイ映画ではなく、いま話題となっているハリウッド映画「スターウォーズ・エピソード3」を見たいと話していた。しかし、自分の希望どおりに事が運ばないからといって、グループで行動している途中に帰宅してしまうのも気が引ける。
こうして、極めてオーソドックスなバンコクの若者的な時間を過ごすことになった。
午後、ラーチャダムリ通りにある Central World Plaza のレストラン Sizzler で友人たち3人と昼食(ひとり140バーツ)をとってから、タンマサート大学タープラヂャン校舎の前にある市場へ行ってショッピングを楽しんだ。ここでは主に、生活雑貨、軽食、被服品、装飾品、プラクルアングなどが売られており、タンマサート大学の学生たちのほか、ヂャーオプラヤー川を渡ってトンブリー方面へ向かう人々で賑わっていた。
その後、ヂャーオプラヤー川の東岸にあるチャーング船着場(プラナコーン地区)から渡し船に乗って、西岸にあるワングラング船着場(トンブリー地区)へ移動し、絞りたてのオレンジに砂糖をたっぷりと入れたジュースを船着場で飲んでからチャーング船着場へ戻り、そこからヂャーオプラヤー川を南北に走っている高速船「ヂャーオプラヤーエクスプレス」に乗ってサートーン船着場(高架電車サパーンタークスィン駅)へ向かった。
サートーン船着場からヂャルーングルング通り沿いを5分ほど北へ歩くと、ヤーンナーワー寺がある。プラナンググラーオヂャーオ王(ラーマ3世)がヂャーオプラヤー川を航行する船舶の安全を祈願して建立したと伝えられ、尖塔部分が船のかたちをしている珍しい寺院として知られている。そこで夕方までダラダラと話し続けた。
夕方、高架電車サーパーンタークスィン駅前にある百貨店 Robinson へ行って、足が棒のようになるまで友人たちのショッピングに付き合った。そこから4.5バーツのミニバスに乗ってヤオワラート通りにある中華街へ行き、飲茶店 The Canton House で夕食をとった。一皿15バーツだった。
夜、カーオサーン通りにある安宿街へ移動したあとも、友人たちのショッピングは続いた。さすがに付き合いきれなくなって、友人達がショッピングをしているあいだ、僕は足の裏マッサージ(230バーツ)を受けて、きょう一日の疲れを癒した。
きょうは授業がない平凡な一日になるのではないかと心配していたが、意外にも充実した一日となって良かった。
英題”The Tin Mine”日本語直訳『鉱山大学』。
映画見に行く。原題”มหา'ลัย เห…
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