「カジノリゾートは、ウィアングヂャンから国道13号北線でウァングウィアング方面へ2時間ぐらい行ったところにあるわ。リゾートの先には動物園があるはずだから、それを目安に引き返せば、きっとなんとかなるはずよ」
きのう、カジノホテルへ行くにあたって、ウィアングヂャン市内にあるホテル Novotel のコンシェルジュに道を尋ねたが、ターポックという小さな集落へ行ったところで、村人から方向が間違っていると指摘されて引き返した。そこで今日は、ラオス人のクラスメイトに電話をかけて道を尋ね、ふたたびカジノホテルを目指してラオスの田舎道をドライブすることにした。
ラオスの山中を走る国道13号北線(ウィアングヂャン – ルワングパバーン線)は、ラオスの主要都市を結ぶ交通の大動脈だが、首都ウィアングヂャンから20kmも離れると中央線のない田舎道に変わる。ラオスの自動車普及率は1台あたり242人と極端に低いため、比較的裕福なウィアングヂャンに住んでいる人々も110ccバイクで移動しており、地方を走るクルマもほとんどない。しかし、水牛が道路を塞いで昼寝をしていたり散歩を楽しんだりしている(さすがにあんなのに衝突したらこちらも無傷では済まない)ため速度を落として走らざるを得ず、なかなか距離を稼ぐことができなかった。
さらに、ウィアングヂャンから北に90kmほど行った地点で、エンジン系統にトラブルが発生した。エンジンの回転数が常時1,300回転を下らず、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるような状態が続いた。クネクネと蛇行しているラオスの細い山道を、さすがにこんな状態のまま走り続けるわけにはいかないため、やむなくルワングパバーンの南約320キロの地点にあるワングウィアングで折り返すことにした。
ワングウィアングにある小規模な市場を見てまわってから、ウィアングヂャン方面へ引き返し、そのままサイソンペーング国境へ直行してタイ側に戻った。ラオス出国時とタイ入国時には、クルマの積載物を検査されなかった。国境は午後10時まで開いている。
午後8時半頃、ウドーンターニー市内にあるスーパー Tesco Lotus で夕食をとった。休憩をとらずに運転を続け、翌18日の午前3時半にはバンコクに到着した。