街娼に間違えられた友人と歯石除去

「なんと、バンコクがこれほど売春婦だらけになっていたとは・・・・・・。もしかして、現在激増中とかそういうの?」

午前零時、アマリアトリウムホテルの2階にあるパブ Minglesで、ひとり苦悩している友人を目の前にして、カントリーミュージックの生演奏とともにカクテルを楽しんだ。

友人によると、きのうの午後10時半頃、スクンウィット17街路にあるロビンソン百貨店の前の歩道で友人と待ち合わせをしていたところ道行く人々から凝視され、きょうの午前零時頃、ペッブリータットマイ通りにあるアマリアトリウムホテルの前で僕を待っていたところ道行くクルマが徐行をして顔を覗き込できたという。

なんでそんなところで人を待とうと思うのか!? もう無謀を超えて、英雄の域に達している。

高架電車のナーナー駅からアソーク駅にかけてのスクンウィット通り沿いには、その時間帯、何百人もの街娼が路上を徘徊している。ペッブリータットマイ通りにも、若年売春の本拠地として知られている「サヤームホテル」があって、年齢制限などの理由からホテルに併設されている喫茶店へ入って営業活動をすることができない100人弱の娼婦たちが周辺の歩道をうろついている。

そんなところに突っ立っていたら、オトコたちから「品定め」されるに決まっているじゃないか。

タイ人の中間層は、一部の日本人男性たちにとってホットスポットとされている売買春が行われている場所について、本当に何も知らない。この友人も、街娼はサナームルワング(王宮前広場)やルンピニー公園の周辺にしかいないと思い込んでいたという。

午後、サートーン通りにあるセントルイス病院へ友人と出かけて歯石の除去を依頼したところ、事前の予約がないことを理由に断られてしまった。仕方なく、ヂャン通りにある歯医者へ行って診てもらったところ、タバコによる歯の黄ばみと4ヶ所の虫歯を指摘され、うち2本は抜歯する必要があると診断された。費用は歯石の除去が500バーツ、抜歯2本と治療2本で2,000バーツの合計2,500バーツだった。プララームサーム通り(ラーマ3世通り)にある大型スーパー Tesco Lotus に寄って買い物をしてから解散した。午前零時ごろ、アマリアトリウムホテルにあるパブ Mingles で同じ友人とふたたび合流してカクテルを飲んだ。

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。