タイでエイズと性感染症の検査を受けてみた

「就職先に診断書を提出するための血液検査ですか? もしそうでしたら、あらかじめおっしゃっていただけると助かるのですが」

昼すぎ、高架電車スラサック駅の前にあるセントルイス病院へ行き、診察室に入って、血液検査をしてほしいと伝えたところ、愛想の良い壮年の医師からこのような質問があった。就職がかかっている血液検査であれば、何らかの便宜を図ってくれるということなのだろうか。

ここのところ、喉に妙な違和感がある。先日、とある友人の日本人が性感染症を治療したところ、喉の違和感もなくなって快適に過ごせるようになったと話していたから、もしかしたら自分も感染症に罹っているのではないかと思い、念のために私立セントルイス病院へ行って、血液検査を受けてみることにした。日本語の通訳がいるような高級病院では費用がかかりすぎるし、かと言って、割安な公立病院へ行ったら待合室で一日中待たされることになるため、その中間ぐらいのこの病院を選んだ。この病院にはセントルイス看護短期大学が付属している。

「まあ、エイズでもない限り、クスリを数週間飲み続けるだけで治りますから、安心してくださってけっこうですよ」

そりゃあ他人事なら安心だろう。そう思いながら、女性の看護師のあとについて採血室へ入った。

「もちろん使い捨てよ。そんなに疑うんだったら、これから新しい注射器を取り出すところを見せてあげるわ」

看護婦は、エイズ性感染症用の検査キットのなかから、未開封の採血セットを取り出した。採血のあと、病院の1階にあるベーカリーカフェ Au Bon Pain へ行って1時間ほど時間をつぶしてから、ふたたび診察室へ戻った。

「異常はまったくありませんでした。もし必要でしたら、診断書を発行しますが・・・・・・」

タイでの留学を始めてから4年間、これまでソープ嬢やゴーゴー嬢といった娼婦たちと性的な関係を持ったことは一度もない。だから、エイズや性感染症にかかっていないのは当然としても、それならこの喉にある違和感はいったい何なのか。もし性感染症に罹っているのであれば、治療することで喉の違和感も解消されて一石二鳥と期待していただけに、かえって有効な対処法を失うことになり、途方に暮れた。この検査には海外旅行傷害保険が適用されないため、検査費用の700バーツは全額自己負担となった。

「バンコクの空気が悪いせいじゃない? 病院へ行って喉が痛いと医者に言ったところで、せいぜい100バーツぐらいで市販されているノド飴を300バーツのボッタクリ価格で売りつけられるのがオチだよ」

友人が電話口でそう話していた。

その後、地下鉄ラートプラーオに駅の前にあるセントラル百貨店へ行ってストレートパーマ(2,500バーツ)をかけた。

帰宅時に降った大雨の影響で、スクンウィット3街路から19街路にかけての一帯では、大規模な停電が発生していた。下水道の排水ポンプも停止していたため、街路の水かさが縁石の高さにまで達していた。そんななかを、ただでさえ車高が低い愛車の BMW 318i を運転して、無理矢理強行突破を図ったため、エンジンルームのなかに雨水が入ってしまい、途中で何度もエンストしそうになった。スクンウィット13街路にある住まい Sukhumvit Suite の駐車場にたどり着いたときには、フォグランプのなかに大量の水が溜まっていた。

午後、来年の4月から働くことになっている会社で、内定式が執り行われた。今回は、遠隔地にいるため出席が免除されている。もし仮に海外交通費が支給されれていたとしても、こんな時期に帰国をしたら、期限までにタームペーパーを仕上げて提出することができなくなってしまう。

4 件のコメント

  • こんにちは。 毎回ブログが更新されるのを楽しみにしているよ。  喉は大丈夫?私がこないだ行った時も二日目から帰国まで喉がずっと痛かったよ。でも、日本に帰ったらすぐに治っちゃった。バンコクの空気すごいもんね。 でもケイイチの場合は今更バンコクの空気ってわけでもないだろうから心配だね。  
    ところでバンコクで血液検査すると1時間で終わるんだね。  私もLAでエイズの検査したのだけれど結果が出るまで1週間待つことになったよ。 アメリカ人の友だちに「検査したことある?」って聞かれて「ない」って答えたら「どうして?」って聞かれ「私エイズじゃないもん」って言ったら「何故検査をしていないのにエイズじゃないって分かるの?」と検査を勧められ、大丈夫だとは思いつつも検査結果を待っている間の一週間はめちゃくちゃ長かったよ~!  でもアメリカはエイズの問題が深刻化しているからかどうか分からないけれど、検査費用は無料だったんだ。
    ところで、内定式はついこないだだったんだね。もし来ていたらまだ私も美智代ちゃんも日本にいるから一緒に遊べたね!
    でもブログ読んでいるとペーパーに取り掛かっていない日はないのではないか?ってくらい戦っているようだから欠席は正解なんだろうね。  頑張ってね☆
    私は今月の二十日にLAに行き、来月の17日に帰国予定です。
    美智代ちゃんはちょっとだけ私より長い予定だったはずです。
    LAからもブログ読むからねー!  まったね♪

  • こんにちは。 毎回ブログが更新されるのを楽しみにしているよ。  喉は大丈夫?私がこないだ行った時も二日目から帰国まで喉がずっと痛かったよ。でも、日本に帰ったらすぐに治っちゃった。バンコクの空気すごいもんね。 でもケイイチの場合は今更バンコクの空気ってわけでもないだろうから心配だね。  
    ところでバンコクで血液検査すると1時間で終わるんだね。  私もLAでエイズの検査したのだけれど結果が出るまで1週間待つことになったよ。 アメリカ人の友だちに「検査したことある?」って聞かれて「ない」って答えたら「どうして?」って聞かれ「私エイズじゃないもん」って言ったら「何故検査をしていないのにエイズじゃないって分かるの?」と検査を勧められ、大丈夫だとは思いつつも検査結果を待っている間の一週間はめちゃくちゃ長かったよ~!  でもアメリカはエイズの問題が深刻化しているからかどうか分からないけれど、検査費用は無料だったんだ。
    ところで、内定式はついこないだだったんだね。もし来ていたらまだ私も美智代ちゃんも日本にいるから一緒に遊べたね!
    でもブログ読んでいるとペーパーに取り掛かっていない日はないのではないか?ってくらい戦っているようだから欠席は正解なんだろうね。  頑張ってね☆
    私は今月の二十日にLAに行き、来月の17日に帰国予定です。
    美智代ちゃんはちょっとだけ私より長い予定だったはずです。
    LAからもブログ読むからねー!  まったね♪

  • > YOKO さん

    こんにちは。いつもバンコク留学生日記を見てくれてありがとう。なんか、ノドに痰が詰まったカンジがするんだよね。残るはタバコのせいかバンコクの大気汚染のせいかのどちらかなんだけど、どっちかよく分からないや。日本に帰ってから様子を見てみることにするよ。

    それにしても血液検査、結果が出るの早すぎだよね。ホントウにこれで正しい結果が出せるのかとか思っちゃうけど、まあたぶん大丈夫でしょう。僕が5年前に東京都の保健所で無料の血液検査した時なんて2週間もかかったよ。結果が出るまでに時間がかかりすぎるのって精神的に良くないから、今回は早くて助かった。エイズはともかく、日本でも性病とかってかなり蔓延しているみたいだから、まめにチェックしておくに越したことはないもんね。

    いいなー。また LA にいくんだあ。僕も来学期に時間があれば行きたいと思ってるんだけど、タイ全国ツアーをしたり、ダイビングの免許を取ったり、視力矯正の手術をしたりしようと思っているから、もしかしたら金が足りなくなって行けなくなっちゃうかも。

    今月末に銀行口座の残高がゼロになるから、残り半年間の生活費を受け取りに11月の上旬頃に日本に帰るかも。もしかしたら入れ違いになっちゃうけど、予定が合わなかったら来年4月ってことでよろしく!

    それじゃ、 LA 楽しんできてね!

  • > YOKO さん

    こんにちは。いつもバンコク留学生日記を見てくれてありがとう。なんか、ノドに痰が詰まったカンジがするんだよね。残るはタバコのせいかバンコクの大気汚染のせいかのどちらかなんだけど、どっちかよく分からないや。日本に帰ってから様子を見てみることにするよ。

    それにしても血液検査、結果が出るの早すぎだよね。ホントウにこれで正しい結果が出せるのかとか思っちゃうけど、まあたぶん大丈夫でしょう。僕が5年前に東京都の保健所で無料の血液検査した時なんて2週間もかかったよ。結果が出るまでに時間がかかりすぎるのって精神的に良くないから、今回は早くて助かった。エイズはともかく、日本でも性病とかってかなり蔓延しているみたいだから、まめにチェックしておくに越したことはないもんね。

    いいなー。また LA にいくんだあ。僕も来学期に時間があれば行きたいと思ってるんだけど、タイ全国ツアーをしたり、ダイビングの免許を取ったり、視力矯正の手術をしたりしようと思っているから、もしかしたら金が足りなくなって行けなくなっちゃうかも。

    今月末に銀行口座の残高がゼロになるから、残り半年間の生活費を受け取りに11月の上旬頃に日本に帰るかも。もしかしたら入れ違いになっちゃうけど、予定が合わなかったら来年4月ってことでよろしく!

    それじゃ、 LA 楽しんできてね!

  • ABOUTこの記事をかいた人

    バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。