バンコクに戻る

「え!? バンコクへ戻ってきていたの?」

午後2時20分、バンコク・ドーンムアング空港の駐機場から旅客ターミナルビルへ向かうバスのなかで、試しに電話をかけてみたという友人は、まるで意表を突かれたかのように驚いていた。

日本時間の正午、インド航空の309便(成田発バンコク・デリー経由ムンバイ行き)に搭乗してバンコクへ向かった。タイの国外に住んでいるタイ人たちが今月16日のローイグラトング祭に合わせて一斉に帰省してきているため、いつも使っているユナイテッド航空の861便(ロサンゼルス発成田経由バンコク行き)はすでに満席で座席を確保することができず、16,000円も割高で便数も少ない不便なインド航空を選ばざるを得なかった。

インド航空309便の機内は、どこか浮ついた雰囲気があった。「旅行は玄関を出た直後から」という言葉にもうなずける。これまでビジネス客が比較的多いユナイテッド航空の861/862便を使って成田とバンコクのあいだを往復していたため気付かなかったが、まさか飛行機の機内でもこれほど旅行者の気分を味わえるとは思ってもみなかった。

ここのところ、バンコクでは季節はずれの大雨が続いている。きょうも、夕方から降り続いた大雨の影響でスクンウィット通りが冠水していた。友人の会社社長が住んでいるコンドミニアムでは、洪水の影響でエレベーターが動かなくなり、帰宅できないという。その友人からの誘いで、スクンウィット13街路にある住まい Sukhumvit Suite にある自宅から、25センチも冠水しているスクンウィット23街路までの道のりをバイクタクシーで移動して、イタリア料理店 GIUSTO で夕食をご馳走になった。

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。