キャバレー Caribbean Musical Theatre

「キミはまだ帰っちゃダメだよ。まだ話が済んでいないじゃないか」

午後10時、バンコク都ラートプラーオにある高級住宅街の、日本円にして1億円の価値があるとされている邸宅の、照明がキレイなプールサイドで、白ワインを片手に巨大なエビを友人たちと美味しくいただいてから、女性や子供たちが帰宅するタイミングを見計らって自分も脱出しようと計画していたが、脱出時に家主に見つかって引き留められてしまった。

ラートプラーオ区内の狭い路地で、前方を走る友人のセカンドカー BMW 630i (排気量3,000ccのオープンカー)を追尾中、ステアリングに問題を抱える BMW 318i (排気量1,800cc)が人々の列に突っ込みそうになった。歩行者たちはタイヤのスリップ音を聞いて、壁に張り付くように回避。僕はスリップしたクルマの体勢をゲームセンターにあるレーシングカーの要領でなんとか立て直して、ハンドルの制御を回復させた。危うく人を轢き殺してしまうところだった。

プラチャーウティット通りにあるキャバレー Caribbean Musical Theatre の入口で、ドアマンにクルマの鍵を預けた。店内は、コンサート形式のフロア「カリビアン」と、コヨーテと呼ばれるダンサーたちが踊っているフロア「バロン」に分かれていた。ホステスから店のシステムについて簡単な説明を受けたが、このときすでに酩酊状態になっていたため、詳細については何も覚えていない。気がついたときには隣にホステスが座っていた。料金についても、友人が全額を支払ってくれたため不明なままだ。

どこを走っているのか分からずかなり遠回りをしたが、ゆっくり安全運転をして帰宅した。

昼すぎ、スクンウィット3街路にあるバムルングラート病院の整形外科へ行って、一時帰国していたときに革靴をはいたまま父のウォーキングに付き合ったせいで足の裏が炎症を起こしていたので診てもらった。45秒間の診察と2種類のクスリで1,100バーツだった。その後、プララームサーム通りにあるセントラル百貨店へ行って友人と映画を観ようとしたところ、4時間の長編映画「キングコング」しかなかったため、やむなく友人と別れて、友人が住んでいる高級住宅街へ向かった。

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。