タイ・プーゲット島でスクーバダイビングをしよう! その5

講習4日目。きょうからの2日間、プーゲット島にある日本人向けのダイビングショップ Marine Project で PADI のアドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースを受講する。

当初の予定では、もし昨日まで受講していたオープン・ウォーター・ダイバー・コースに耐えられなかったら、のこりの3日間はホテルの客室でグータラな生活をして過ごすつもりだったが、ダイビングが想像していたより簡単だったこともあって、この機会にどこへ行っても通用するダイバーの資格を取っておこう考え、継続して受講することに決めた。料金はダイビング5本と座学で12,000バーツだった。

この資格は、きのう受講を終えた PADI のオープン・ウォーター・ダイバー・コースに加え、きょうからのアドベンチャー・ダイバー・コースを5つ受講することで取得できる。通常、事前の減圧をせずにおこなうダイビングでは、深度40メートルまで潜ることができるとされているが、このカリキュラムでは深度30メートルまでの潜水を体験する。

講習5本目「ディープ・ダイビング」のダイビングポイントは、ラーチャーヤイ島の周辺にある No.3 Bay だった。午前10時7分に潜水を開始して、午前10時39分に浮上した。最大深度30.7メートル、潜水時間32分。水温は摂氏28度で、透明度は15メートルだった。深く潜れば潜るほど潜水していられる時間は短くなる。水には暖色を吸収する性質があるため、海底で見える景色のすべてが青みがかって見えた。試しにタイで販売されているスナック菓子の「ハナミ」を海の底へ沈めてみたところ、水上との気圧の差によってラミネート包装がペッチャンコにへこみ、赤色で印刷されている部分が真っ黒に見えた。

講習6本目「水中写真」のダイビングポイントは、ラーチャーヤイ島の周辺にある No.2 Bay だった。午前11時36分に潜水を開始して、12時11分に浮上した。最大深度23.4メートル、潜水時間35分。水温は摂氏30度で、透明度は15メートルだった。日本人のインストラクターによると、ダイバーたちは水中にいる生物について関心を持っているそうだが、あいにくと僕は自然環境にまったく興味がないため、どれも同じ「魚」にしか見えず、面白くも何ともなかった。途中、全長1メートル強の巨大な魚(もちろん名前なんか覚えてない)に遭遇したときには、本当にどうしたらよいものかとたじろいだが、教本にあった「魚は絶対に襲ってこない」という言葉を信じて、ただひたすら「さっさと目の前から去ってくれ」と心のなかで祈り続けた。

講習7本目「魚の見分け方」のダイビングポイントは、ラーチャーヤイ島の No.1 Bay だった。午後1時29分に潜水を開始して、午後2時12分に浮上した。最大深度21.6メートル、潜水時間43分。水温は摂氏30度で、透明度は20mだった。魚の見分け方について、どうしても真面目に勉強する気になれなかったため、インストラクターに頼んで沈没船へ連れて行ってもらった。船内は無数の魚たちでごった返していた。

いよいよマンネリ感が拭えなくなってきた「日常としてのスクーバダイビング」だが、のこりあと1日だけだから頑張ってみようと思う。

きょう3本目のダイビングを終えて、クルーザーの船底にある、冷房が効いている客室のソファーに陣取ってビールを飲んでから、チャローング湾の桟橋へ戻るまでのあいだ爆睡した。

午後8時までダイビングショップにある教室で学科の講習を受けてから、スィリラート通り沿いにあるホテル C&N Spa and Resort へ戻って、夕食をとりながらビールを飲んだ。友人によると、このダイビング期間中に僕の肥満化が進行しているという。水中にいないときには、食うか、飲むか、寝るかのいずれかをして過ごしているのだから仕方がない。

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。