ヂュラーロンゴーン大学文学部主催集中タイ語講座の中級1進級試験の出題内容は、長文読解4問、リスニング14行、語彙補充40問、文法50問。150点満点うち90点(正答率60%)を下回ると放校される。
これまで進級試験の長文読解問題はそのまま教科書から出題されていたけれど、今回の試験では教科書にないものばかりが出題されたため最初から文章を慎重に読み進めていかなければならなかった。試験対策が不十分だったこともあって語彙補充問題でもかなりの時間を無駄に使ってしまった。あまりの出来の悪さに今回の試験を最後に集中タイ語講座から追放されるかもしれないと不安になってクラスメイトたちに聞いて回ってみたところ、みんな暗い表情をして自信を失っている様子だった。
試験終了後、パッポング2にあるオープンバーへ行ってクラスメイトとハイネケンビールを飲みながらビリヤードに挑戦してみたところ、あまりの暑さのため手に汗がこびりついて上手くキューを押し出せなかった。
ここのオープンバーはビールを飲みながら売春婦と語り合い、もし気に入った売春婦がいたら店に連れ出し料金(ペイバー)を払って連れて帰るための店だけど、このときはまだ午後4時前で売春婦はひとりもいなかった。三輪バイクタクシー(トゥクトゥク, 50バーツ)で午後6時に帰宅したところエーンに叱られた。
「7時20分発の列車でチアングマイへ行くのは覚えてるわよね?まだ荷物も用意してないでしょう?なんで電話したのに出なかったのよ!」
ハイネケンビールの小ビンを4本飲んでいたためフラフラしていたが、それでもシャワーを浴び荷造りを済ませて午後6時45分にアパートから出発。午後7時にはフワランポーン駅に到着した。
バンコク発チアングマイ行きの特急「スプリンター号」(480バーツ)には普通の座席しかなかったが、足下に十分なスペースがあってフットレストもあった。韓国・現代重工製の客車で乗り心地は悪くなかった。
座席で眠るのに慣れていないため午前3時頃まで寝付けなかった。