「選挙実施区域において選挙前日の午後6時から選挙当日の午後6時までの期間にアルコール飲料を販売・領布・提供した者には6ヶ月未満の懲役または1万バーツの罰金またはその両方を科す」(タイ選挙法155条)
タイでは選挙前日に酒を飲むことができない。そのため選挙前日になると飲み屋の大半は休業し、営業している一部の店でも酒を出さない。コンビニでの販売も中止されるためアルコール類の調達が一切できなくなる。
昼、グルングテープ大の男子学生とパッタヤーへ出かけた。エーンはペッブリー18小街路にあるアパート Venezia Residence で留守番をしている。ところが、せっかくパッタヤーまで来たのに翌日に市長選があるためナイトスポットはことごとく閉店。オープンバーでは西洋人がコーラ片手に売春婦を膝の上に乗せて恍惚の表情を浮かべていた。あまりにも滑稽すぎる。
アルコール飲料を探すためにパッタヤー市内を徘徊していたところ通常営業をしている飲み屋を発見した。そこはカラオケスナックと呼ばれているホステスとカラオケを楽んでホテルへ連れ帰るための売春斡旋施設だった。
タイ人学生は当初ホステスを付けずにビールを飲んでいたが、次第に泥酔していって気づいたときには相談なしに勝手に「僕のための売春婦」を買っていた。その売春婦の容姿はあまりにも酷くカネを払う気には到底なれなかったけれど口論を続けていても埒があかないため、料金は折半してどちらか一方が「サービス」を利用しているときにはもう一方が屋外で時間をつぶすことで合意した。
最初に売春婦のサービスを利用したのは男子学生だった。どこまでヤッたかのか知らないけど、その後に聞いた売春婦の話では「ひたすらビジネスの話を聞かされ続けた」という。自分の持ち時間では最後まで売春婦の身体に触れずに何事もなく無事にやり過ごした。
ただでさえ売春婦を買うのには興味ないのに強烈なブサイクにカネを払わせられてはかなわない。本当に迷惑な話だ。