不機嫌な一日

バンコクへ向かう長距離バスの中でグルングテープ大の学生が指を動かしながら「きのうの売春婦はゼッタイ性病を罹ってた。体液が妙にネバネバとしていた。こうやっただけで性病って染ると思う?」と心配していた。昨晩の売春婦費用1880バーツについてはそれぞれ940バーツずつ出し合うことで合意した。まったく酷い出費を強いられた。

不機嫌にパッタヤーの海を眺め、不機嫌に乗合トラックに乗り、不機嫌に長距離バスに乗り、不機嫌にバスから降りてバーングセーン市場の海産物を眺め、不機嫌に友人と別れ、不機嫌に McDonald’s で夕食をとり、不機嫌なまま帰宅した。

ペッブリー18街路にあるアパートへ戻ったときエーンがまるで天使のように見えたのは昨晩見た売春婦のせいだろうか。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。