向かいのアパートにある売店で酒を飲んだら蚊に刺された

タイのアパートには、たいていミニマートと呼ばれている小さな売店が併設されており、即席めんやスナック菓子といった賞味期限が長い食料品をはじめ、石けん、シャンプー、トイレットペーパーなどの生活必需品が売っている。

生活必需品は普段、ペッブリー18街路にある住まい Venezia Residence から450メートルほど歩いて、バンコク会計学校バス停留所の前にあるセブンイレブンまで買い出しに行っているが、きょうは手っ取り早くビールを調達したかったため、自室がある6階からエレベーターで1階のロビーまで降りて、アパートに併設されているインターネットカフェの売店へ行ってみた。

ところが、そこには飲料水とインスタントラーメンしかなく、目的のビールは売っていなかった。そこで、アパートから出て、ペッブリー18街路を挟んで向かい側にあるラーチャテーウィーアパートメントの売店へ行ってみることにした。

この店の店主は一ヶ月前、同じアパートに住んでいる日本人留学生の引越を手伝ってくれた気のいいオッチャンで、そのときに酒を飲みに来るように言われていた。案の定、売店へビールを買ったところ捕まって、数人のタイ人たちが酒を飲んでいる店の前にあるベンチを勧められた。みんなもの凄いスピードでタイ語を話しており、ほとんど聞き取ることはできなかったけれど、それでもタイへ来たばかりの1ヶ月前と比べれば、ずいぶんと理解できるようになった。

ベンチに長居をしているうちに「メーコーング」という安ウイスキーに手を出してしまい、体調が一気に悪くなった。それと、七分丈のパンツをはいて出かけたせいか、右足を何十ヶ所も蚊に刺されてしまった。さすがに熱帯雨林気候のバンコクで、日没後に素肌を晒したまま同じ場所に留まり続けるのはあまりにも無謀すぎた。

聞くところによると、タイにはなんと、一年を通してずっと蚊がいるらしい。日本の蚊は夏の数か月間しかいないとタイ人に話してみたところ、とても羨ましがっていた。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。