アジアンデー (LA留学生日記より)

さまざまな人種が上手くやっているように見えるロサンゼルスでも、やはり民族というものを意識されられることは頻繁にある。先日の中国語が併記されている大手都市銀行の看板がそうだったように、アメリカへ帰化しても祖国の文化を頑なに守っている人々はたくさんいる。

今晩こそ遊びには行かないと決めていたけれど、シェアハウスのリビングでタイ人6+韓国人1によるビールパーティーが始まってしまった。いつも勉強のために使っている食堂のテーブルからたった4メートルしか離れていない。

こんなことではとても勉強を続けられないと諦めモードになっていたところ、同居人のポーから外へ出かけないかと誘われた。人数が多くて会話に参加するのすら困難な場所にいるなら脱出したほうがいくらかマシとのことだった。

今晩の目的地は近隣の都市パサデナにある Q’s というクラブだった。なんでも今日はアジアンデーということで周辺に住むのアジア人が集結しているという。場内にけたたましく流れているラップミュージックをガン無視して、クラブの客たちが何語を話しているのか耳を攲ててみたところほとんどが中国語だった。

入場無料でビールが1本4ドル。入場時には年齢が証明できる身分証が必要。午前3時に帰宅した。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。