夜、シェアハウスのリビングルームでタイ人の同居人たちとビールを飲みながら、同居人のひとりがタイから戻ってきたばかりのタイ人から借りてきた台湾ドラマ「貧窮貴公子」(タイ語名:เทพบุตรถังแตก/テーパブットタングテーク)のタイ語吹替版を一晩中見ていた。
原案は日本の少女コミック「山田太郎ものがたり」で登場人物のほとんどが日本語名のままだったけど、舞台が日本から台湾に変更されていて演じているのも台湾人だった。
これまで日本のコミックが原作となっている海外のテレビドラマの存在を知らなかったが、台湾版「山田太郎ものがたり」は日本語翻訳版が日本で放映されていてもおかしくない内容だった。
日本のテレビ局がアジア各国のテレビドラマをまったく放送しないうえ、アジアの国々に関するドキュメンタリー番組で事実と異なる「奇妙」な内容ばかり報じているから、日本人のアジアに対する理解は一向に進まず誤解がますますひどくなっている。
特に能力があるわけでもない芸能人を出演させることを目的とした番組ばかり作り続けてきた結果、質的に目も当てられない水準まで低下していることに、どうして日本のテレビ関係者たちは気づかないのか?
(*有料衛星放送の中国語チャンネルで日本語字幕版が放送されているとの情報をいただきました。)