どこの国でも公共サービスに過剰な期待は禁物だ。仕事熱心な一般行政職の公務員もいるけれど、ダメ職員の数は驚くほど多い。仕事が遅いうえに自分の仕事を正確に理解していないため、日本ではあり得ないようなミスが連発する。
午後、カリフォルニア州の運転免許を取得するためにモンテベロ市にある DMV (Depertment of Motor vehicles : 運輸局) へ行って筆記試験を受けようとしたところ酷い目に遭った。
「なんで社会保障番号(Social Security Number)の欄に記入してないのよ?番号を持ってないなら社会保障事務所(Social Securilty Office)で証明書をもらってこなくちゃダメじゃないの。この列に並んでみなさ~~ん、ちゃんと社会保障番号は持っていますよね~~?」
まったく信じられないぐらいイヤミな女性職員だった。しかも僕には一切の落ち度がなく、この女性職員の業務知識の欠落がすべての原因だからまったく開いた口が塞がらない。
2ヶ月ほど前、友人の付き合いで行った社会保障事務所の職員はつぎのように話していた。
「留学生に発行される社会保障番号に代わる文書は関連制度の廃止にともない廃止された。運転免許証は現在、社会保障番号や代替文書がなくても取得できるようになっている」
やり場のない怒りに耐えかねて友人が用意してくれた無料航空券でラスベガスへ飛んだ。あすから3日間、学校は無断欠席する。