「なーんだよ、これ?イギリス英語なんじゃないの?俺、こんな文章見たことないよ」
CU-TEP というタイの大学が主催している英語検定試験の過去問を日本語が流暢なアメリカ人に見せてみたところ、顔をしかめながら長文読解問題を解いていた。
TOEFL に出題される長文は筆者の主張が米語調で明快に述べられており回答のヒントも本文中にあるため頭を使わなくても答えられるけれど、 CU-TEP の長文は格調高いイギリス英語調で書かれている。筆者の考え方を推測しないと解けないような問題が多く、本文中に回答のヒントがないこともある。
日本語が流暢なアメリカ人によると、イギリス英語の構造はアメリカ英語より複雑なため、アメリカ人も混乱させられることがしばしばあるという。先週退職した語学学校の会話担当講師もこう話していた。
「イギリス英語?アレってかなりヤバいよね。キチガイ英語だ。聞いててしょっちゅう訳わかんなくなるよ」
まだ自分にはよく分からないけれどアメリカ英語とイギリス英語には大きな違いがあるらしい。