APEC に伴う交通規制

タイ人の学生なら誰にでもある願望と言われているけれど、校舎の正面までクルマで乗り付けて女の子を乗せて走り去るのを、タイ語を勉強していた2年前から一度は必ずやってみたいと思っていた

昨晩マヒドン大学の学生から正午にナコーンパトム県プッタモントン郡にあるサーラーヤー校舎まで迎えに来てほしいと頼まれたので、本来なら1時間もあれば十分な距離だけど渋滞の時間を考慮してスクンウィット13にあるコンドミニアムを1時間半前の午前10時半に出発した。

現在、バンコクではアジア太平洋経済協力会議(APEC)が開催されており、カーオサーン周辺のプラナコーン区一帯で交通規制が実施されている。スクンウィット通りと交差する幹線道路もクルマが対向車線に溢れ出すほどの渋滞で一方通行のようになっていた。そこで北に迂回し、最短ルートのピングラーオ橋から北に10kmの地点にあるプララームヂェット橋(ラーマ7世橋)を渡って午後11時半にヂャーオプラヤー川を越え、目的地のマヒドン大学サーラーヤー校舎には午後12時13分に到着した。

その後、アソークモントリー通りにある日本大使館へ行って在留届を提出してから、友人とショッピングセンターで買い物をした。夕方、友人をバンゴークノーイ区のヂャランサニットウォング32街路にある実家まで送り届けるためにピングラーオ橋方面へ向かったところ、交通規制の箇所が日中より増えていた。路線バスは本来の路線から逸脱した経路を走っており、運転手がバス同士を横付けして迂回路について話し合っていた。

迂回案内表示はどこにもなく、誰も通行が規制されていないヂャーオプラヤー川に架かる橋を知らない様子だった。

バンコク旧市街一帯の交通規制は午後8時すぎに解除され、帰路はスクンウィット13にあるコンドミニアムまで20分で戻って来られた。タイ政府は今回のAPEC開催をとても誇りにしているようだけど、一般市民にとっては迷惑この上ない。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。