先日バンコクで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)のしわ寄せは、タイのありとあらゆるセクションに及んでいる。
バンコクでの留学生活を再開するにあたって、10月13日にダンボール2箱(重さ約50kg)を海外別送品として航空便で日本からバンコクへ送ったけれど、いまだ届かず困っている。もう着る服がない。
今回の空輸を依頼したヤマト運輸の担当者からは事前に「アジア太平洋経済協力会議が閉会する今月22日まではタイの政府機関が休業状態になるため、現地の輸入通関手続は早くても24日以降になる」という説明を受けていた。通常5日で済む輸送が今回は11日以上かかる計算になる。
ところがヤマト運輸のタイ現地法人から連絡が来たのは24日で、27日以降に輸入通関で使うパスポートを取りに来るという話だった。そしてヤマト運輸のタイ人職員がパスポートを取りに来たのは今日28日の午後2時だったから、タイの税関職員が通関手続をするのと賄賂の金額を見積るのに数日かかるとして、荷物が到着するのは来週になるだろう。
おそらく物流業界の人々は僕以上にアジア太平洋経済協力会議の後遺症に苦しめられているはずだ。タイ政府は自国が議長国を務めることで発生する経済的な損失について考えなかったのだろうか。
きょうはヤマト運輸のタイ人職員にパスポートを預けただけで、一日中部屋でだらだらしていた。