タイのリゾート地で収録されるテレビCM のオーディションに参加してみた

午前10時、高架電車のラーチャテーウィー駅前で広告制作会社の日本人コーディネーターと待ち合わせ、そこからタクシーに乗ってバンコク東部の郊外にある撮影スタジオへ向かった。

この話を持ってきてくれた同じアパートに住んでいる日本人留学生によると、きょうは広告制作会社の事務所へ行ってエキストラのアルバイトに登録するだけという話だったが、実際に現地へ行ってみたところ、そこではタイのリゾート地で撮影される予定のゴルフクラブメーカーのテレビ CM のオーディションがおこなわれていた。

スタジオでは、それぞれ真正面、両側面、後背の全身写真を撮影されたあとに簡単なインタビューがあり、ゴルフクラブの振り方について指導を受けてから、実際に素振りをする様子がビデオに収められた。実働時間は20分間で、支払われた賃金は帰りのタクシー代込みで300バーツだった。もし自分が CM に起用されてしまったら、思わぬ恥をさらすことになるかもしれない。これまでに15人程度がこのオーディションを受けており、そのうちのひとりだけがプロゴルファーによって選ばれる予定で、出演者には15,000バーツが支払われるという。

スクンウィット31街路にある日本料理店の雑談室へ行って、一緒にオーディションに参加した日本人たちと昼食をとってから解散した。

その後、サヤームディスカバリーセンターの6階にあるエーンがアルバイトをしている酸素バーへ行き、はじめて実際に酸素を吸引してみたが・・・・・・これでは客が来ないのにもうなずける。空気に香りが付いているだけで、このサービスの目玉である酸素を吸引するという行為そのものがあまりにも苦痛すぎた。カネを支払ってまで利用する価値があるとはとても思えない。

夜、エーンの仕事が終わってから、同じフロアにある映画館の Grand EGV でハリウッド映画のシャローハル(邦題:愛しのローズマリー)を鑑賞した。チケットの料金はひとり120バーツだった。ストーリーよりもキャストによる掛け合いのほうが面白い映画のようで、タイ語の字幕は読めないし、英語音声のセリフも僕の英語力ではほとんど理解できないため、まるで楽しめなかった。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。