セントラル・チットロム店のフードコート

セントラル百貨店は、タイの財閥セントラルグループが運営している百貨店で、都市部の中間層以上をターゲットにタイ全国で13の店舗を展開している。バンコク都内における百貨店の格式としては、ゲーソーンプラザ、エンポリアム、サヤームディスカバリーセンターに次ぐ第4位とされており、特にチットロム店は高級志向で数多くの嗜好品を取り揃えている。

一般にタイでフードコートというと、スーパーマーケットや百貨店の地下に入っている食堂のことを指し、もちろんタイ料理がほとんどで価格帯は25バーツ~55バーツ。食券売場でクーポン券(食券)を購入し、それで飲食代を支払い、残りを食券売場で換金する仕組みになっている。スーパーマーケットの売場そのもので、落ち着いた雰囲気とは無縁の空間だ。

しかし、セントラル百貨店チットロム店7階のフードコート FoodLoft には、タイ料理をはじめ、イタリア料理、インド料理、日本料理、中華料理、ベトナム料理などの嗜好品が一通りそろっている。入口で食券タグを受け取り、料理を受け取るときにそれを渡して利用額をサーバーに登録し、出口で精算する仕組み。店内の内装には近代的な工業建材をふんだんに用いられており、明るくて清潔感がある。

予算は、一般のフードコートが35バーツ~50バーツであるのに対し、こちらは85バーツ~150バーツとやや割高だ。特に日本料理はべらぼうに高く、日本産寿司セットが1,000バーツなのはまだ許容できるとしても、マグロ2つが330バーツ(約1,000円)というのは常軌を逸している。

ちなみに、ここで僕が好んで食べているのは、タイ料理コーナーにあるグリーンカレーの焼き飯と、飲料水。それに1品程度を加えて、だいたい140バーツぐらい。

午後12時半、マヒドン大学のサーラーヤー校舎へブワを迎えに行き、セントラル・チットロム店の FoodLoft で昼食をとった。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。