アンコールワット

きょうは、いよいよ今回のカンボジア調査旅行のクライマックスとされているアンコールワットを見に行く。

午前6時に起きて、午前7時過ぎにそろそろ飽き始めてきた感のあるビュッフェ形式の朝食をとり、午前8時にタイ語バスに乗って、プラサート・ターゲーオを見て回った。

20040428-2昼食後、カンボジア遺跡のなかでも最も壮麗で歴史的価値が高いとされているアンコールワットへ向かった。毎年、ここを多くの日本人観光客が訪れるというが、実際に行ってみると噂ほどではなかった。第1回廊にインド古代の叙事詩「マハーバーラタ」と同じインド古代の叙情詩「ラーマヤナ」の壁画が描かれているほかには、これまで見たたくさんの遺跡と基本的に何も変わらない。ほかの遺跡よりも比較的規模が大きく、単に修復工事が進んでいるというだけだ。個人的には、未だ復旧プロジェクトが組まれておらず、発見された当時のままの姿で残されているプラーサート・ブングミーリアの方がよほど興味深い。

一生に一度は訪れてみるべきと言われているアンコールワットだが、本当の意味で興味深いのは遺跡の歴史的価値なのか、それともシエムリアップの街そのものの観光資源なのか。もし後者であるならば、日頃から発展途上国に住んでいる僕にとって、それは何の変哲もないツマラナイ「日常的風景」にすぎない。

20040428-3夕食後、バックパッカー向けのゲストハウス街にあるナイトクラブAngkor What? The Night Clubへクラスメート6人で繰り出した。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。