遺跡巡りはロッククライミング

きのうまでの8日間、僕たちは15ヶ所もの遺跡を炎天下「登り続けて」きた。カンボジア遺跡に対する新鮮な喜びなどとうの昔になくなっている。

カンボジア遺跡は、その時代の権力者が階段を登って中央にある祠堂まで行けるように設計されている。しかし、その階段の段差があまりに急すぎて、ロッククライミングのような体勢で慎重に登らなければならない。しかも、登るのはまだマシなほうで、下るときには決死の覚悟が必要だ。観光客に人気があるアンコールワットなどの大型遺跡では、年に何件もの転落死亡事故が発生している。

きょうの遺跡はつぎの4ヶ所。プラーサート・ターポーンホム、プラーサート・プラカン、プラーサートナートパン、プラーサート・バンケークドーイ。

昨日までは、カンボジアの古典舞踊「アプサラ」や、それに関連する見せ物がある店で夕食をとっていたけれど、旅行も終盤に近づき宿泊先のホテル「シティーアンコール」で美味くもないビュッフェを食べることになった。

こうも毎日、朝昼晩とビュッフェ料理ばかりを食べていては太ってしまいそうで困る。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。