タイに住んでいる一部の日本人から根強い支持を受けているカラオケスナック。それはカラオケが歌える店で、店から連れ帰ることもできるタイ人のホステスたちが接待してくれるという類の店なのだが、なにもそれにハマっているのは日本人だけではない。
高架電車サーラーデーング駅前にあるタニヤ通りは、日本人の中でも比較的購買力のある層(=駐在員)に選好されている歓楽街で、日本人向けのカラオケスナックが密集している。タイにおけるオンナ遊びのなかでは費用がかさむ部類のサービスだが、皮肉にもホステスの容姿とサービスの質は低く、ここに来たことがある男性なら誰でも一度はガッカリしたことがあるはずだろう。
それもそのはずで、サービスを提供する側のホステスも、ろくにコミュニケーションがとれず傍若無人な振る舞いばかりを繰り返している日本人客には相当ウンザリしている。それに日本人経営者の従業員管理や教育にもかなりの問題がある。そのような事情から、それなりに競争力があるホステスたちは傍若無人な扱いを受けない好待遇なタイ人向けのカラオケスナックへ移籍してしまい、その結果、タニヤにいるホステスたちは移籍先が見つからない、子持ちで、容姿が悪く、気が利かないホステスばかりといった惨状になっている。
今晩はタイ人男性3人組とタイ人向けのカラオケスナックへ繰り出した。友人たちも遊び慣れているせいか、なかなか店の選択が良い。若くて、容姿がよい、気が利くホステスたちがいる、広くてくつろげる雰囲気の店内だった。タイ人同士のコミュニケーションも母語(タイ語)でなされるため、ホステスたちにも緊張感があり、かなりまともな接待を受けられた。タニヤにある日本人向けのカラオケスナックと比べてしまうと、それこそ天と地ほどの差がある。
料金はウイスキー Johnnie Walker Black Label が1,200バーツ、ホステスドリンク(接待時間により加算される)が1時間100バーツ。そのほかミキサー(炭酸水やコーラなど)の料金がかかり、3人で約4時間滞在して合計4,400バーツだった。
タニヤと比べて格安というほどではないが、個人的にはタイ人向けのカラオケの方が少ない出費で良いサービスが期待できると思う。
カラオケスナックに限らず、同じようなことはタイのサービス業全体についていえる。