高級ホテル「セーター・パレス」(ウィアングヂャン・ビザ更新旅行2日目)

「なんで、そんな高いホテルに泊まったんだ!? 俺に言ってくれれば、もっと安くて良いホテルなんていくらでも紹介してあげられたのに!」

昨晩一緒に夜の街へ繰り出したラオス人の友人は、僕が泊まっている高級ホテル「セーター・パレス」のフロントでそう言った。このホテルは初日に宿泊したホテルDay Innの北約100メートルのところにあって、宿泊費は一泊85ドルからとウィアングヂャン市内のホテルとしてはべらぼうに高い。地理不案内の街を独力で徘徊して迷子になってもいけないと思い、近場のホテルで良さそうなものを適当に選んだ。

このホテルは、サームセーンタイ通りから少し奥に入った静かなところにある全27室の山荘風の高級ホテルで、その外観や内装は清潔感と高級感を見事に演出している。日本政府や外郭団体の職員も月極契約で宿泊しているという。高級ホテルには付きもののプールもあり、誰に紹介しても絶対に満足してもらえるはずだ(Setta Palace Hotel +856-21-217-583)

この友人は以前、ここ「セートター・パレス」や、昨晩出かけたディスコが入っているホテルNovotelで働いたことがあるそうで、その証拠として外国人が行きそうなところで働いている友人たちを紹介された。

日没前、友人が働いている外国人向けパブ「ラーンアーハーン・コープヂャイデュー」でビールを飲み、友人が仕事を終えた午後5時から川沿いのバーベキュー屋で夕食をとり(ふたりで185バーツ)、外国人向けパブOn the Rockでビールを飲み、午後8時から法定閉店時間の午後11時半まで地元民向けの大衆カラオケ屋でビールを飲みながらタイポップスを歌い続けた。

「だから、ラオス人の若い世代はタイ語が話せるんだ。こうやって頻繁にタイ語曲を歌っていれば誰だってすぐに習得できるさ」

しかし、ラオス人の友人もタイ語を柔軟に扱えているといえるほどの達者ではなく、タイポップスに疎い僕でも大声で自信満々に歌えるような曲ばかりを選んでいた。この店では発音を間違えたり読む速度が間に合わなくても OK といった雰囲気があって、「ほとんど初心者」の僕でも気軽にタイ語カラオケを楽しめた。料金はふたりで135バーツだった。

ABOUTこの記事をかいた人

バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。