新学期始まる

新学期。今日からふたたび読書とレポート漬けの日々が始まる。僕が在学しているヂュラーロンゴーン大学大学院の東南アジア研究科はこの春、新たに10人の学生を迎えた(タイ人7, シンガポール人1, 大陸中国人1, アメリカ人1)。その大半は従来のクラスの平均年齢を大幅に上回っているため、いずれ新入生たちとの付き合い方には苦心することになるだろう。

午前9時から正午まで「アセアン地域における国際関係論」の講義を受講した。1時間の昼休みを挟んで午後1時から午後4時までは「東南アジア文化論」を受講。午後の授業では、ペーパー(小論文)の提出が毎週のように義務付けられている。

放課後、サヤームスクウェアにある日本料理店「神戸」へ行って、主任教官や大学職員も交えて学生10人で夕食をとった。タイ資本の日本料理店のお約束だが、テーブルの上には値段が高いだけの激マズ日本料理が並んだ。

大酒飲みのクラスメイトによると、タイでは教授と夕食をとるときに学生が酒を飲むのはあまり好ましくないという。カンボジア旅行中は、失礼かもしれないと思いつつも毎晩のようにビールを飲んでいたが、さすがにバンコクに戻ってきたらタイの文化には従わざるを得ない。もしかしたらタイには「学生と教授とのカジュアルな関係」という概念はないのかもしれない。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。