きょうはとても長く感じる一日だった。
午前6時半起床して、タンマサート大学のとなりにあるタイ国立美術館へ行ってタイ研究科の講座「タイ史博物館論」を受講した。この美術館には、スコータイ時代の石器をはじめ、それぞれの時代の衣装や楽器、武具のほか、舞台演劇に用いられた小道具などが展示されている。一国の歴史と伝統を誇示するための施設であるにもかかわらず、壮麗な演出がないばかりか保存状態はとても悪く、クラスメイトによると「タイ国立美術館は東南アジア屈指のイケてない国立博物館」と言われているとか。
その後、「大学ごとに独自の文化がある」というウワサの真相を確認するために、友人たちとバンコク郊外にある大学へ行った。今回の着眼点はアカデミックな研究とは正反対のミーハーなもので、特に学生たちのオシャレ度、ボディコン度のほか、大学のキャンパスや近隣の学生街のイケてる度合いに注目した。
タイの大学生には制服の着用が義務付けられている(留学生日記2003年10月参照, 公開大学であるラームカムヘーング大学、スコータイタンマティラート大学、元公開大学のタンマサート大学を除く)。近年、女子学生たちのあいだでは「小さい・キツい・短い」が特徴の着こなしが流行っており、特に私立大学や下位国立大学では先鋭化している。第一ボタンを外して胸部を強調したもので、それ以外の性的な部位(肩、腰、臀部)のラインを最大限まで際立たせた、いわばボディースーツに短めのタイトスカートをはかせたようなファッションになっている。ボディコン制服のブラウスはサイズが3Sから5Sと極端に小さく、学生が多い繁華街で1枚69バーツから120バーツで売られている。上の画像はタイ語のエロ画像投稿掲示板からダウンロードしてきたもので、タイの日刊紙デイリーニュースに無断借用されるなどした知る人ぞ知るメジャーな一枚だ。
きょうは、スィーナカリンウィロート大学、ホーガーンカータイ大学(タイ商工会議所大学)、セントジョーン大学の3ヶ所を訪問した。なかでもホーガーンカータイ大学の学生食堂はまさに狂気の空間で、少しでも気を抜くとすぐに緩んでしまいそうな口元をなんとかするのにとても苦労した。コスプレ風俗店・・・・・・以上の色気とエロさでムンムンとしており、目のやり場に困ってキョロキョロ視線を泳がせていると、今度はなんと男子学生同士が互いの股間に刺激を与えあっている光景が目に飛び込んできた。タイの大学はいったいどうしてしまったんだ!?
これには大学側もかなり頭を痛めているようで、学生自治会は新学期が始まる今月を The Greatest Uniform Season と銘打って、近年急速に進行している制服のボディコン化に歯止めをかけようと懸命になっている。
今回の特集「タイ大学めぐり」では、若者向けの繁華街「サヤームスクウェア」周辺を徘徊している学生達がどこの大学に通っているか一目で分かるようにするために、女子大学生が制服の胸元に装着している学章についても併せて掲載する。
ホーガーンカータイ大学の学生は、特にミーハーで都会的なファッションを好むことで知られている。この大学の前には学生寮のほか、たくさんの Pub and Restaurant があって学生たちが毎晩のようにナイトライフを満喫している。タイでは20歳未満の Pub and Restaurant への入店が禁じられているが、この付近の店では18歳以上であれば誰でも店に入ることができる。制服を着ている学生に対するアルコール類の販売を自粛するよう警察当局が指導しているにもかかわらず、学生たちは制服姿のまま学校帰りに酔っぱらってはバカ大騒ぎを繰り返しているのが現状で効果はほとんど上がっていない。ただし、法定閉店時間の2時間前、午前零時には閉店する。値段も異常に安いことだし、今度ブワを連れて飲みに行ってみようと思う。
その後、友人がナンパした女性弁護士が住んでいるラッチャダーピセーク10街路にあるコンドミニアムへ行って午前5時までウイスキー Chivas Regal を飲み続けた。