昼過ぎ、パッタヤーにあるエーンの友人が所有しているリゾートマンションの一室で目を覚まし、日本にもあるやや高級なファミリーレストランのシズラーへ行って昼食をとった。料金は一人あたり200バーツ程度と日本よりだいぶ安かったが、サラダバーの質は日本のほうが格段に上だった。
きのう夜遅くにリゾートマンションへ戻ってきたプンは、隣の県にいる継父に会うため、ふたたび早朝に出かけて行き、午後にはパッタヤーまで戻ってくる予定になっていた。そのプンをショッピングセンターのテスコロータスで待っていたところ、アップルの携帯電話に着信があり、プンは父親が運転するクルマに乗ってバンコクまで戻ることになったと連絡があった。プンを待つ必要がなくなったためリゾートマンションへ戻り、バンコクへ帰る身支度を調えていたときに、エーンはバンコクに帰らないとアップルから聞かされた。その理由について、バンコクへ戻る長距離バスのなかでアップルに尋ねてみたところ、エーンがいま家出していることをはじめて知った。
ペッブリー18街路にあるアパート Venezia Residence の入居契約をした3日前、週明けにはパスポートのコピーを持って行くとアパートのオペレーターに約束をしていたため、アップルと別れる間際に自分のパスポートを預けて、あしたタンマサート大学へ行ったときに図書館へ寄ってコピーをとってもらうことにした。大学からの帰りに、パスポートのオリジナルとコピーの両方を、僕の部屋まで届けに来てくれる手筈になっている。少し危険ではないかとも思ったが、タイのコンビニにはコピー機がないし、そもそもコピー機がある場所を知らないので、そのようにするしかなかった(でも、よくよく考えてみると、あしたアップルと一緒にタンマサート大学へ行ってコピーを取るのが一番安全で確実のような気がしてきた)。
ちなみに、タイの闇市場では、有効期限10年の日本国旅券が40万バーツぐらいで売買されているという。