「わたしは民主党のアピラックに投票する。タイの全土がタックスィンと彼が党首を務めているタイ愛国党の支配下に入っていくなか、良識あるバンコクの民衆たちがほかの候補者を選ぶことで、タックスィンの横暴に『NO!』を突きつけてやるのよ」
一昨日このように話していた友人の希望どおり、実業家のアピラック氏が新しいバンコク都知事に選ばれた。
今回のバンコク都知事選は、アピラック氏(民主党公認)とパウィーナー女史(タイ愛国党推薦)による事実上の一騎打ちになると見られていたが、投票日直前にパウィーナー女史の学歴詐称疑惑が発覚したことで一気にアピラック氏の優勢となった。事前の世論調査で第3位だったチューウィット氏(タイ始祖党)がどれだけ浮上するかについても注目されていた。
友人によると、バンコク都内の電柱にくくりつけられている候補者たちの巨大な選挙看板は、あすまでに清掃業者が撤去することになっているが、大半は木材を売り払って利益を得ようと目論んでいる人々によって持ち去られてしまうという。
きょうはテレビの開票速報や各陣営のコメントなどを聞きながら、提出期限が目前に迫っているペーパーを書いていた。
バンコク都知事選における各候補者の得票率はつぎのとおり。アピラック・ゴーサヨーティン(38.2%)、パウィナー・ホングサグン(25.9%)、チューウィット・ガモンウィスィット(14.0%)。