無題

きょうは興味深いアメリカのテレビドラマを見た。脚本家は「社会を風刺しているだけで問題を提起しているわけではない」と話しているが、社会学者や精神科医などが多数登場する物語で、視聴者に自分の価値観を再点検するように促す内容だった。

さまざまな命題に対して断定的な結論を出すことはせず、個性あふれる登場人物たちが、それぞれの価値観に基づいて異なるリアクションをとっていたのは特筆すべきだと思う。階級社会論やジェンダー論などの分野で異なる立場から正義が争われたのは辛辣で、とても参考になった。

このドラマは、娯楽としても十分楽しめる内容になっているが、その中に隠されている「テーマ」に気づければ、より楽しめるだろう。

昨晩飲み過ぎたせいで外出する気が起きず、寝室のベッドに寝っ転がりながら一日中 DVD のドラマを見て過ごした。

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バンコク留学生日記の筆者。タイ国立チュラロンコーン大学文学部のタイ語集中講座、インテンシブタイ・プログラムを修了(2003年)。同大学の大学院で東南アジア学を専攻。文学修士(2006年)。現在は機械メーカーで労働組合の執行委員長を務めるかたわら、海外拠点向けの輸出貿易を担当。