午前零時50分、安宿街カーオサーンの裏手にあるマヨム通りの一帯は、20人規模の警官隊によって封鎖され、人権という言葉を忘れたテレビ局のビデオカメラが、パブ deep の窓側にある僕たちの席を明るく照らしていた。タイ語曲バンドのボーカルは、店内にいる数百人の客に対して平静を呼びかけていた。
「ケイイチ」の記事
サバーイディーピーマイ
午前9時半、パークセー市内の第10通り沿いにあるゲストハウス「ナーリーンターヂャルーン」の前で、眠い目をこすりながら寝起きのタバコを吸っていたところ、ノーイナーの友人でラオスの永住権を持っているベトナム人女性が110ccのバイクに乗ってやってきた。
コーンパペングの滝
午後12時半、コーンパペングの滝で友人は言った。バンコク人の安全に対する意識は日本人が考えているより高い。メーコーング川のすぐ対岸にあるカンボジア領を臨みながら眺める、勢いよく下ってくる大量の水には圧倒された。
チョングメック・ワングタオ国境
午後12時半、ピックアップトラックは、スィリントーン郡にあるスィリントーンダム公園を経由して、チョングメック国境に到着した。そして友人たち9人(友人7人+現地に住んでいる友人の後輩3人)は、紫色をした近代的な建物に向かって歩き出した。
バスターミナル難民
午後11時、すぐ近くで群れをなしていた集団が、午後6時発スリン行きのバスに乗り込んでいるところだった。定刻より5時間も遅れている。この様子では、午後10時発のウボンラーチャターニー行きが、いつ出発できるか分かったもんじゃない。
スワンルム・ナイトバザール
地下鉄ガンペーングペット駅の前にあるヂャトゥヂャック週末定期市の小型版と聞いていたため、これまでまったく無関心だったが、聞くと見るとでは大違いだ。店舗の配置はたしかにヂャトゥヂャック週末定期市に似ているが、商品はどれも高品質で魅力的なものばかりだった。
お手頃価格のフカヒレスープ
午後7時、中華街ヤオワラート通りにある中国料理屋「和成豊魚翅」へ行って友人と夕食をとった。フカヒレスープのあまりの安さに驚いて「ホントに本物?」と尋ねると、中年の女性従業員が憤慨して、猛然と否定した。上海の下町にありそうな雰囲気の古ぼけた店内は、中国系タイ人や中国人観光客でごった返していた。タイ語が公用語になっている中国といったイメージで、どこを見ても、タイらしいものはどこにも見つからなかった。
タイにおける私立大学の社会的な位置づけ
タイの私立大学は、歴史と伝統で国立大学に大きく遅れをとっているため、タイ人のあいだで私立大学は明らかに劣るものとして軽んじられている。また、形式的な入学検定試験を設けている大学もあるが、定員数や合格基準があいまいで、毎年大量の新入生を際限なく受け入れている。つまり、授業料を払えるだけの経済力があれば、誰でも第一志望の私立大学に入ることはできる。
無題
午後、スィーロム通りにある珈琲屋でバンコク滞在中の高校時代の友人と合流してから、高架電車のサヤーム駅前にある複合商業施設「サヤームパラゴン」へ行って、1階の日本料理屋「大戸屋」で夕食をとった。その後、スラウォング通りにあるマッサージ屋 King’s Body Massage へ行った。料金は全身マッサージで330バーツだった。
タイ映画「テレフォンセックス – 孤独放送局と隣家の女性」
午後10時50分、スクンウィット13街路にある住まい Sukhumvit Suite 17階の自室で、テレビのチャンネルを替えていたところ、スピーカーからベッドがギシギシ鳴る音と、ものすごくセクシーな女性の声が聞こえてきた。何事かと思い、チャンネルを止めて画面を眺めてみると、コードレス電話機を持っている女性がベッドの上で飛び跳ねている画面が映っていた。
無題
あさ、プラチャーソンクロ23街路にある食堂で友人と朝食をとってから、ンガームウォングワーン通りにあるショッピングモール「バーングランプー百貨店」へ行って別の友人と出かけた。その後、スィーロム通りにある珈琲屋へ行って作業を済ませ、サーラーデーング通りで友人たちと午後11時半まで酒を飲んだ。
ストーカー行為
午後10時20分、パホンヨーティン2街路の橋のたもとに停車中のクルマのなかで、友人は一向に鳴りやまない携帯電話の終話ボタンを連打しながら、そう言って憤慨していた。憮然とした表情で、涙ぐんですらいた。1時間以上にもわたる不在着信のせいで、Motorola 製の厚さ13ミリの新型携帯電話 RAZA V3 に搭載されている貧弱なバッテリーが、今にも尽きようとしていた。
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