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タイ農村部の高校を卒業して上京を夢見る18歳少女の悲観的な将来

マミアオちゃんは、今春ケーラーングナコーン中等学校を卒業したばかりの18歳で、農地と水牛だらけの山間部から上京し、グローバル化が著しいバンコクで自立した生活を営むことを夢見ている。ところが、バンコクで「健康で文化的な最低限度の生活」を送るためには最低でも毎月5,500バーツは必要であり、正規労働者でも6,500バーツしかもらえないようなタイ人の高卒労働者が、ここで近代的な生活を手に入れようなんて夢のまた夢の話だ。

タイのタックスィン・チンナワット元首相は捲土重来を果たせるのか

午後8時すぎ、有料道路のバンコク・チョンブリー新線を走行中に、タクシーの後部座席から街の風景を眺めていたところ、留学時代にイヤというほど聞いた「あの声」がラジオから聞こえてきた。ラッチャダーピセーク通り周辺における7億7200万バーツにのぼる土地の不正取引と、それにともなう収賄の疑いで2008年8月12日、最高裁判所の公務員特別職刑事犯課から指名手配され、現在諸外国を転々としているタックスィン・チンナワット元首相の声だった。

タイで発禁になった売春ドキュメンタリー本「闇の中高生」

友人によると、闇の中高生は、陸軍テレビ(チャンネル5)で放送された売春ドキュメンタリー番組に出演した中高生たちのその後について継続取材をして、彼女たちが体験したことをまとめたエッセイ集で、その前年にタイで出版された เรื่องเล่าสาวไซด์ไลน์ (サイドライン娘のストーリー=現役女子大生やOLたちの売春実話)とともに世間を大いに騒がせたという。

タイの国論を二分している黄服派と赤服派

午前8時50分、プララームホック22街路にある友人が契約している安アパートの一室で、部屋のドアが開く音がして目を覚ました。友人が近所にある屋台へ行って、朝食のお粥と大量の葡萄を買って来てくれた。けっきょく50分も眠れなかった。そして、昨晩から夜を徹してずっと続いてきたマシンガントークがすぐに再開された。

世界同時不況にともなう自動車産業の不振とタイにおける一時帰休

日没後、スワンナプーム・バンコク国際空港に到着した。出発ロビーがある4階からタクシーに乗って、サムットプラーガーン市の中心部から東へ約2キロ行ったところにあるスィリラートサッター通りまで移動した。仏教寺院のワットナイウィハーンの東、約200メートルの地点で下車して、横幅1メートルほどの狭くて薄暗い路地に入った。現在、ワットナイウィハーンでは祭りが催されており、そこからヘタクソな素人演歌が聞こえてきた。

フワヒン旅行と新春の話題

午前11時10分、アユッタヤーの市街地にあるホテル「ウートーングイン」を出発して、昨晩こうむった精神的な大赤字をなんとか黒字に転換させるために、プラヂュワップキーリーカーン県にあるビーチリゾート「フワヒン」に滞在している友人たちの元へ向かった。

タイ人と日本人、どっちの方が大酒飲み?

午後6時12分、ラーチャダムリ通りにあるショッピングセンター Central World Plaza の前に期間限定で設けられているビアガーデンで、別の友人たちと合流した。平日の夕方にもかかわらず、シンハビールのブースには、すでに開店前から長蛇の列ができていた。気温はまだ30℃ほどあるが、湿度が30%前後と乾燥しており、バンコクの夜としては1年を通じて最も過ごしやすい季節といわれている。

入国スタンプに誤って記入されていた滞在資格を訂正してもらった

午前11時50分、ミャンマー国境にあるメーサーイ入国管理局の係官は、僕からの申し入れに対して一向に応じる気配を見せなかった。昼休みに入る10分前という、タイミングの悪さのせいだったのかもしれないが、この職員は窓口業務に従事することで飯を食っている。それがイヤなら、窓口業務がない警察中尉以上の階級で任官できる学士相当の学位を取るなり、転職するなり好きにすればいい。いずれにしても、僕の知ったことではない。

タックスィン首相の支持基盤があるタイの北部で話を聞いてみた

午後9時半、ゴールデントライアングルのミャンマー側にあるホテル Paradise Casino に併設されているマッサージ屋で、タイ北部ランプーン県出身の中年の女性マッサージ師は、夜の報道番組「クイクイカーオ」を見ながら、テレビの画面に現れた野党勢力の面々を罵っていた。マッサージ師の言葉は、バンコク人的な政治思想からはかけ離れているが、タイの北部における人々の世論を代弁していると言える。

タイ大学めぐり その12

午前10時半、サヤームパラゴンで友人と合流して、バンコクから南東へおよそ250キロのところにあるヂャンタブリー処女降誕聖堂へ行き、その友人のギックでアイドルの高校生に会ってから、バンコクまで戻ってくる途中でバーングナー・トラート通りにあるフワチアオチャルームプラギアット大学(華僑崇聖大学)に立ち寄った。午後9時、スクンウィット53街路にある格安居酒屋「いもや」へ行って、別の友人たち3人と酒を飲んだ。

タイのバレンタインデーは男性が女性に花束を贈る日なので買ってみた

バレンタインデーは、タイでは男性が女性にバラの花束を贈って愛を告白する日とされている。世界広しとはいえ、この日に女性から男性にプレゼントが贈られているのはせいぜい日本ぐらいなものではないだろうか。そもそも、タイでは女性から男性に愛を告白する行為それ自体が、とてつもなくはしたなく惨めなこととされているため、男性は常に女性の気持ちを察して行動する必要があり、このイベントが日本と同じような感覚で成立することはありえない。

タックスィン資本のホテル

午後4時半、プーゲット県のパートーング海岸にあるホテル「プーゲットクレースランド」から、窓の外に広がる青い海を眺めながら友人は言った。このセリフを、首相の友人たちが喜びそうな中国語ばかりで溢れかえっている宮殿のようなホテルで聞くと、亡国の行く末を案じながらも手の講じようがない一般市民の歯痒さを感じ取ることができる。