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南部国境へは行かない

午前零時半、タイ国道41号チュンポーン・パッタルング線の始点があるチュンポーンで、「このままマレーシアの首都があるクアラルンプールまで運転して行っちゃおうか?」と思いつきで提案したところ、友人が拒否反応を全開にして言った。現在、タイでは、南部国境3県へ行くことは、自殺行為と同義であると考えられている。

中国系タイ人なんて大嫌い

午後9時、チャイナタウンの愛称で親しまれているバンコクの中華街「ヤオワラート通り」で渋滞にハマっていたところ、友人はプラモングットグラーオ王の英語論文にある「東洋のユダヤ人」さながらの華人批判を始めた。中国系のタイ人が何かと持て囃されがちなこのタイで、中国系以外のタイ人は複雑なジレンマを抱えながら生活をしている。

タイで事務職の適性がない労働力を雇い入れる

この友人は、日本国内で働いている同年代の日本人 OL たちより良い給料をもらっているため、自分の月給の一部を使って個人的な事務員を雇い入れて仕事の一部を任せている。巨大掲示板群「パンティップドットコム」に求人を掲載して、中等教育学校2年までの教育を受けた地方出身の女性(18歳)を、タイの労働市場における相場より若干高い月給7,000バーツで雇い入れていたという。

タイの陸軍に徴兵された友人を訪問してみた

午後12時35分、プラディパット通りにあるタイ陸軍近衛第1師団砲兵第1大隊の司令部が設置されている基地のゲートを通過した。ゲートには、タイ陸軍のスローガンである「国家、信仰、国王、そして国民のために」という文字が刻まれていた。高射砲第4中隊の司令部兼宿舎がある建物の前にクルマを駐めて、兵舎のブリーフィングルームで兵役に就いている友人から近況を聞いた。

リタイア後のタイ移住はオススメできない

日本で放送されている「リタイア後の海外移住」をテーマにしているようなテレビ番組では、若くて美しいタイ人女性といっしょに田舎で幸せな老後を送っている人々の姿が、微笑ましいのエピソードとしていくつも紹介されているが、いつ、その女性との契約期間が満了して、独りぼっちにさせられてしまうかなんて、本当に分かったもんじゃない。

バンコク郊外にある中間層向けの分譲住宅地

バブル景気の追い風に乗って、バンコク首都圏ではコンドミニアムや都市型ムーバーンの開発ラッシュが続いている。このムーバーンは、アソーク交差点から北北東に25キロも離れているパトゥムターニー県クローングスィーにある。すでに全戸が売約済となっているが、まだ半数以上が未完成のままで、仕事を終えて家路へ急ぐ建設作業員たちがムーバーンの入口へ向かって歩いていた。

タイでは結婚しても役所へ届け出ないことがある

日本では「結婚式→婚姻届」という手順を踏むのが一般的とされているが、バンコクの中間層は役所に婚姻届を提出しないことがある。その背景には、本気で愛し合ってるから同棲してきた → 同棲は結婚してるのと同じ → 結婚を証明する必要がない → 入籍する必要もない、という結婚に対するタイ人独特の価値観がある。友人によると、ほかにも経済的な理由があるという。

ICチップ搭載のあたらしい国民IDカード

新型の国民 ID カード(バットプラヂャムトゥワプラチャーチョン)では、旧式の国民 ID カードにあった宗教と血液型の欄が削除され、代わってそれぞれの項目に英語が併記されるようになった。 IC チップには、宗教、血液型、指紋形状(両手親指・右手人差し指)、最終学歴(教育機関名と学年)、職業(会社名と職位)、家族構成(親兄弟の氏名と国籍)など、さまざまな個人情報が登録されている。

タイ人男性にとっての喫煙女性

午後11時30分、ナラーティワートラーチャナカリン15街路にあるパブ 15th Street で、トイレへ行く途中にほかの女性客のタバコが自分の手のひらに当たったせいで友人はとても不機嫌になっていた。

民族主義的珈琲店「バーンライ」

午後6時、高架電車エーガマイ駅の前にある珈琲屋「バーンライ」で、それまで店内に流されていた音楽が突如中断され、客に起立を促す店員のアナウンスが流された。オレンジ色のポロシャツを着ている10人の店員たちが国旗掲揚台の前で一列に並び、そのうちのふたりが掲揚台のロープを握っていた。

バスターミナル難民

午後11時、すぐ近くで群れをなしていた集団が、午後6時発スリン行きのバスに乗り込んでいるところだった。定刻より5時間も遅れている。この様子では、午後10時発のウボンラーチャターニー行きが、いつ出発できるか分かったもんじゃない。

スワンルム・ナイトバザール

地下鉄ガンペーングペット駅の前にあるヂャトゥヂャック週末定期市の小型版と聞いていたため、これまでまったく無関心だったが、聞くと見るとでは大違いだ。店舗の配置はたしかにヂャトゥヂャック週末定期市に似ているが、商品はどれも高品質で魅力的なものばかりだった。