「あなたが日本へ帰っているあいだ、タイではすっごく奇妙な事件が世間を騒がせていたんだけど、どんな事件だったか想像つく?」スクンウィット5街路にあるスーパーマーケット Foodland 2階のレストランで夕食をとってから、プララームスィー通り(ラーマ4世通り)にある大型スーパー Tesco Lotus へ向かう車中で友人からそう問われた。
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国家的処女喪失の日
バレンタインデーのきょうは、恋愛を成就させるための絶好の機会とあって、バンコクの街中どこも浮き足立っているように見えた。通学途中のタクシーのなかでラジオを聴いていたところ、パーソナリティーの女性がバレンタインデーのことを「国家的処女喪失の日」と呼んでいて、僕や一緒にいた友人を仰天させた。
タイにおける大卒者の就職活動
タイには日本のような「労働は美徳なり」という価値観がないため、卒業後に十分な休養をとってから就職活動を始める卒業生も少なくない(タイではむしろ労働をしないことのほうが美徳とされている)。それに、学部のカリキュラムが日本よりハードなため、大学の4年次に就職活動をするための時間を確保するのはあまり現実的ではない。
スィーロム通り高架連絡通路開通
きょう、地下鉄のスィーロム駅と高架電車のサーラーデーング駅を接続する待望の高架連絡通路が開通した。これまではスィーロム通り沿いに無尽蔵に並んでいる露店や屋台に煩わされながらデコボコの道を歩いていたが、高架連絡通路は平坦なうえ邪魔なものがないので、これからは快適に移動することができるようになる。
地下鉄事故
夕方、帰宅ラッシュの渋滞を避けるために大幅に迂回して、バンコクの北部からバンコク環状線を経由して、プララームサーム通り(ラーマ3世通り)へ向かっていた。そこで、友人が道を尋ねようと先輩に電話をかけたところ、とんでもないニュースが飛び込んできた。
地下鉄駅併設の駐車場と運賃の値下げ
タイ史上初の地下鉄チャルームラッチャモンコン線は、開業当初「全路線10バーツ」という破格の安さで話題を呼んだが、その後、郊外の住宅街から都心のオフィス街までの運賃を高卒労働者の時給の約1.5倍に相当する31バーツまで値上げしたことで乗客数が激減した。
美白を保つための努力
白い肌は美しさの必須条件。タイでは、肌の色が白いだけで容姿端麗な色黒の女性を完全に圧倒することができるため、タイ人の女性は美白を保つことに異常ともいえる執着がある。逆に、肌の色が黒いことは、タイでは日本でいうデブと同じぐらい醜いと考えられている。
タイという想像の共同体
トングチャイは、社会科学や文化研究の領域における国民国家論の古典といわれているベネディクト・アンダーソンの「想像の共同体 – ナショナリズムの起源と流行」をタイ研究に応用することで、タイ人に関する定説と実態のあいだにある乖離についてつぎのように説明している。
大津波後のバンコク市民
講義に出席してから、マーブンクローングセンターの1階にある美容室でストレートパーマをかけていたところ、美容師たちが今回の大津波について話し合っていた。美容師たちの話は、見たことも聞いたこともない「津波とは何か」ということから、行方不明になっている芸能人や知り合いの安否まで多岐にわたった。
タイ史上最大の地震
あさ、聞き慣れない異音とともに目を覚ました。寝ぼけてはいたが、異常な事態が起きていることだけはすぐに理解できた。コンドミニアムの17階にある僕の寝室が外から建設機械のようなもので攻撃されているとは考えにくい。バンコクで地震が発生したという話は前代未聞だが、この感覚は日本にいた頃に体験したことがある地震そのものだった。
戦後の「特別円問題」
「昨晩、アメリカ大使館で行われたレセプションで日本の外交官と話していたときに、タイに対する日本の賠償責任が話題になったんだが、どうも腑に落ちないことがあるんだ。日本と賠償金協定を結んだのは、わたしの父が首相を務めていたときのことだったと思うが・・・・・・当時の日本の首相は誰だっただろうか?」
入国管理局への無駄足
午後の講義を欠席してスワンプルー通りにある入国管理局へ出頭したところ、ビザの有効期限内に再入国資格をもらって出入国をした外国人は、直近の入国日から起算して90日後が申告の期限となるため、あらためて来年1月の下旬に来るように言われてパスポートを突き返されてしまった。
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